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保安器とは?ADSLの使い勝手に深く関係してる?

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自宅のインターネット回線としてADSLを使っていて、固定電話に着信があったり
雨が降ったりするとインターネット接続が切れることがあります。

ADSLで時折インターネット接続が切れる原因は様々ありますが、
固定電話の着信や雨で接続が切れる原因としては「保安器」が考えられます。

では保安器とは一体どういったもので、どこに設置されていて、
どうしてADSLの接続が切れる原因となるのか詳しく見ていきましょう。

保安器は家の壁に付いている縦長の箱のようなもの

「保安器」と聞いてもどんなものか分からないかもしれませんが、
恐らくほとんどの人が1度は目にしたことがあるはずのものです。

アナログ電話やADSLを利用している家の外壁に、ベージュっぽい色の縦長の箱が
取り付けられているのを見たことがあると思いますが、それが保安器です。

百聞は一見に如かずで、実際に保安器を見た方が分かりやすいですから、
保安器について説明しているYouTube動画を貼り付けておきます。

建物にアナログ電話回線を引き込む際、
まず最寄りの電信柱から建物の外壁に取り付けられた保安器にケーブルを繋ぎ、
保安器から建物内に配線されているんですね。

保安器の役割は?

保安器には
 ・雷などから建物内の配線、機器を守る
 ・NTTと加入者との責任分界点
の2つの役割があります。

保安器には「ヒューズ」と「アレスタ」といったものが内蔵されており、落雷などによって
発生した高電圧・大電流の電気を建物内に流れ込まないようする役割があります。

電信柱に雷が落ちるなどして発生した高電圧・大電流の電気が電話線を通して
保安器まで来ると、まずヒューズが電流を遮断します。

そしてアレスタが高電圧・大電流の電気をアースに逃がして、
建物内に高電圧・大電流の電気が流れ込まないようにしているんですね。

もし保安器が設置されていなければ、
落雷などで発生した高電圧・大電流の電気が建物内にそのまま流れ込みます。

そうすると建物内の電話線や電話線に接続している機器が壊れるのはもちろん、
場合によっては火災が発生してしまいます。

なので保安器は建物内の配線や機器だけでなく、建物自体を守る役割もあるんですね。

保安器から外はNTT、保安器から内は加入者の責任

保安器のもう1つの役割は「責任分界点」です。

アナログ電話やADSLで何らかの不具合が発生した場合、
その不具合の責任が回線事業者であるNTTにあるのか
回線利用者である加入者にあるのか分かりにくかったりします。

そこで保安器を境界線として、保安器を含めて保安器から外側はNTTの責任、
保安器から内側は加入者の責任と分けているんですね。

ですから保安器が故障がしたり電信柱の電線が断線したりした場合には、
NTT側の責任ですから無償で修理・交換してもらえます。

しかし建物内の電話線が断線したりADSLの終端装置であるモデムが
故障したりした場合は、加入者の責任なので有償での修理・交換となってしまいます。
(断線・故障などの原因によっては無償で修理・交換してもらえる場合もある)

固定電話への着信でADSLの通信が途切れるのは保安器に原因あり

冒頭にも書いたように、ADSLでインターネットを使っている時に固定電話に着信が
あるとADSLの接続が切れてしまうことがありますが、これは保安器に原因があります。

ADSLは固定電話とインターネットで回線を分けており、ダイヤルアップ接続のように
電話かインターネットどちらしか使えないというわけでありません。

なので固定電話に着信があっても、
通常はADSLの接続が切れてしまうことはありません。

ところが設置されている保安器のタイプによっては、
「インターネットよりも固定電話を優先する」というような機能が備わっています。

そういったタイプの保安器が設置されていると、
固定電話に着信が入ることでADSLの接続が切れてしまうんですね。

雨が降るとADSLの接続が切れるのも保安器が原因

固定電話に着信が入った時だけでなく、
雨が降っている時にもADSLの接続が切れることがあります。

これも固定電話に着信が入った時と同じで、
保安器に原因があると思って間違いありません。

どうやら雨の水滴や湿気によって電話線にノイズが発生し、そのノイズを保安器が
固定電話への着信と勘違いしてADSLの接続を切断してしまうんだとか。

先の固定電話への着信でADSLの接続が切れるのは分かりやすいんですが、
雨でADSLの接続が切れるのは分かりにくいんですね。

そのため雨が降っている日にNTTの工事業者に来てもらわないと、実際に雨が原因で
ADSLの接続が切れているかどうか判断できないと言われてしまいます。

固定電話への着信や雨でADSLを切断するのは「6PT型保安器」

固定電話に着信が入ったり雨の日にADSLの接続が切れる場合、
建物に「6PT型」の保安器が設置されていることが多いです。
(ほとんどと言って良いぐらい)

この6PT型の保安器には、
インターネットよりも固定電話を優先する機能が付いています。

なので固定電話用としては全く問題無いんですが、ADSLやISDNで使うと固定電話に
着信が入った時や雨の日にインターネット接続が切れてしまうんですね。

建物に設置されている保安器のカバーを外して、ビス止めされている保安器の上部に
「6PT」という表示があると、その保安器は6PT型です。
(保安器のカバーは上部にスライドすると外せる)

ただし建物によっては手の届かない位置に保安器が設置されていることもあるので、
無理に保安器の型を確認するのは止めてください。

もし建物の保安器が6PT型でない場合は、
ADSLの接続が切れるのは別のところに原因があることになりますよ。

「ADSLの接続が切れるから」で保安器を交換してもらえる?

固定電話に着信が入ったり雨が降ることでADSLの接続が切れる場合には、
保安器を交換してもらうことができます。

保安器を設置しているのはNTTなんですが、ADSLの利用に支障があって保安器を
交換してもらいたい場合は利用しているADSL事業者に連絡しないといけません。
(固定電話の利用に支障がある場合はNTTでOK)

ですから「フレッツADSL」を利用している場合はNTT、「Yahoo!BB ADSL」を
利用している場合はソフトバンクに保安器の交換を依頼することになります。

保安器の仕様でADSLの接続が切れるだけで保安器が故障しているわけでは
ありませんが、お願いすれば保安器を交換してもらえますよ。

保安器の交換に費用はかかる?

ADSLの利用に支障があって保安器を交換してもらう場合には、
費用が発生する可能性があります。

でも先に「保安器には責任分界点の役割があり、
保安器から外側はNTT側の責任」といったことを書きました。

と言うことは、保安器はNTT側の責任の範囲内なので、
保安器の交換には費用は発生しないはずですよね。

確かに保安器の故障でADSLの利用に支障が出ている場合は、
NTT側の責任で無償で保安器を交換してもらうことができます。

しかし固定電話に着信が入ったり雨が降ったりしてADSLの接続が切れるのは、
あくまで保安器の仕様であり故障ではありません。

ですから、この場合は保安器を交換してもらうのに費用が発生するんですね。

ちなみに保安器の交換にかかる費用は
 ・基本工事費・・・4,500円
 ・保安器変更工事費・・・2,800円
の合計7,300円です。(事業者によって金額が変わる場合あり)

保安器の交換は自分でもできる?

保安器の交換に7,000円も費用がかかるなら、
自分で交換したいと考える人も居るかもしれませんね。

ネットオークションに保安器が出品されており、1,000~2,000円程度で手に入れることが
できますから、自分で保安器を交換できないことはありません。
(中古品も多いので注意)

ただし保安器を交換するには「電気通信設備工事担当者」という国家資格が
必要となっています。

無資格の場合は、
保安器を取り付けているビスにドライバーなどで触れるだけでも法律違反となります。

また資格を持っている場合でも、
必ずNTTに自分で保安器を交換して良いか事前に確認しておきましょう。

保安器はNTT側の責任で建物に設置されていますから、
NTTに許可を取らずに交換すると後々トラブルに発展しかねませんよ。

保安器は無償で交換してもらえるケースもある

保安器の交換には7,000円程度の費用がかかると書きましたが、
実際には無償で交換してもらえるケースもあります。

実際にネットで保安器の交換について検索すると、
保安器が故障していなくてもADSLの利用に支障があるだけで無償で保安器を
交換してもらったケースがいくつか出てきます。

またTwitterでも無償で保安器を交換してもらったというツイートが見つかりました。

基本的には故障しているか固定電話での通話に支障がある場合は無償で、
ADSLの利用に支障があるだけの場合は有償で保安器を交換することになります。

ただ場合によってはADSLの利用に支障があるだけでも無償で交換してもらえることも
あるので、保安器の交換をお願いする際には交渉してみても良いかもしれないですね。

保安器の交換でADSLの通信速度がアップ!?

ADSLで12M以上のプランを利用している場合や基地局からの距離が
4km以上ある場合は、建物に古いタイプの保安器が設置されていると通信速度が
遅くなってしまうことがあるんですね。

見た目だけで保安器が古いタイプかどうかは分かりにくいんですが、
上部が丸くなっている円筒型のカバーのものやグレーの四角いカバーのものは
古いタイプの保安器の可能性があります。

古いタイプの保安器が設置されている場合には、
保安器を新しいものに交換することでADSLの通信速度が若干速くなります。

速くなると言っても200~500Kbps程度ですから、
体感的にはほとんど変わらないかもしれません。

しかし保安器を交換するだけで少しでも通信速度が速くなる可能性があるわけですから、
ADSLが遅いと感じている場合は保安器を確認してもらうと良いですよ。

保安器でADSLの使い勝手が変わる

保安器について色々と説明しましたが、ADSLにとって保安器の役割は意外に大きく、
保安器を替えるだけでADSLの使い勝手が変わることもあります。

ADSLの接続がよく切れるとか通信速度が遅いとなると、どうしても回線やモデム、
パソコンなどの機器に問題があると思いがちです。

しかし保安器が原因でADSLの接続が切れたり通信速度が遅くなることもあるので、
ADSLの調子が悪い時には保安器の交換も選択肢に入れておきましょう。

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